andさんの「四字熟語 書き取り編 其の73」から七絶二首

四字熟語 書き取り編 其の73」について

 きょうは上記の四字熟語のうち、平仄に合うものから次の四個をお借りし、絶句を二首。

雕文刻鏤(ちょうぶん こくる):文章中の字や句を美しく飾ること。模様を彫刻し、金銀をちりばめること。
余韻(音)嫋嫋(よいん じょうじょう):音声が鳴りやんでもなお残るひびきが、細く長く続くさま。詩や文章の表現の背後に感じられる風情にもたとえる。

尨眉晧髪(ぼうび こうはつ):白毛がまじったまゆと白い髪。老人のこと。
空谷跫音(くうこくの きょうおん):予期せぬ喜びのこと。また、非常に珍しいこと。

      七絶・餘音嫋嫋       2014.01.14 -41223

  才筆隨風走錦箋,雕文刻鏤舞花間。餘音嫋嫋留千葉,風化雲孫汲涌泉。
  ○●○○●●平,○○●●●○平.○○●●○○●,○●○○○●平。

  才筆 風に隨ひ錦箋を走り,
  雕文刻鏤 花間に舞ふ。
  餘音嫋嫋として千葉に留(のこ)り,
  雲孫を風化し涌泉を汲ましむ。

 千葉:千代,千世。
 雲孫:雲のごとき多くの子孫。遥かなる子孫。
 風化:それとなく教え導くこと。
 汲涌泉:涌泉は次々と考えが涌くことの喩え。汲には受継ぐの意もある。
 
       七絶・空谷跫音       2014.01.14 -41223

  尨眉晧髪醒春宵,空谷跫音渡板橋。正是繆斯來草舎,催收詩債賜仙桃。
  ○○●●●○平,○●○○●●平。●●○○○●●,○○○●●○平

  尨眉晧髪 春宵に醒めれば,
  空谷跫音 板橋を渡るあり。
  正に是れ繆斯(ミューズ)にして草舎に來たり,
  詩債を催收(とりたて)て仙桃を賜ふ。

 仙桃:王母などの仙人の食物

この記事へのコメント

一地清愁
2014年01月15日 11:08
才筆隨風走錦箋,雕文刻鏤舞花間。餘音嫋嫋留千葉,風化雲孫汲涌泉。

尨眉晧髪醒春宵,空谷跫音渡板橋。正是繆斯來草舎,催收詩債賜仙桃。

-----欣赏佳作。賜仙桃,趣味盎然。
獅子鮟鱇
2014年01月15日 12:22
賜仙桃、ありがとうございます。
 韻字は、詩人の心を拘束するものではなく、思いがけずの妙想へ導いてくれる時がありますね。

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